中部ジャワ州ソロのシェイク・ザイード・グランド・モスクは2022年11月14日に落成し、翌年の2月28日に一般公開された。同モスクの運営責任者ムナジャット氏はモスク建立の背景について「アラブ首長国連邦(UAE)より『インドネシアとUAEの絆の証としてインドネシア国民にモスクを贈りたい』との申し出があり、建立されました。モスクは礼拝の場、イスラムセンター、宗教的観光の中心地であるとともに、両国間の長きにわたる絆の象徴でもあります」と語る。
シェイク・ザイード・モスクは2階建てで、その面積は約8,000㎡。イタリアから直輸入した大理石が使用されていて、メインドームの他に天然石で装飾された82 のドーム、VIPルーム、図書室、沐浴に使用される地下室が備わっている。通常時には1万人、イード・アル=フィトルなどの際にはモスク全体で1万5000人の礼拝者を収容することができる。UAEの首都アブダビにある同名のモスクのレプリカではあるが、ソロやペカロンガンのバティックをモチーフにデザインされたカーペットなど、一部にはインドネシアを象徴する装飾品が使われている。駐車スペースの不足などの問題点もあるが、今後周囲にはイスラムセンターが建設され、将来的にはイスラム教育の中心地となることが期待されている。