地球環境の保全に貢献する取り組みのひとつ、バンドン市にある都市の森林ことババカン・シリワンギが、インドネシア最優秀都市森林賞を受賞した。リドワン・カミル西ジャワ州知事は「私はバンドン市の一住民として、市のアパート建設計画に対する抗議デモに参加したことがあります。バンドン市長就任後は商業化計画の中止も実行しました。(高層ビルの建設が横行する)現代において、物理的な発展は必ずしも進歩の尺度にはなりません。建設しないという決断もまた進歩になり得るのです。」と自身の過去について振り返りながら語った。
「多くの木々が茂り、リスが走り回るこの森に、子どもたちを連れて朝の散歩に出かけ、新鮮な空気と森林浴を楽しみましょう。皆さまのおかげでこの市の森林は維持され、次の世代が楽しむことができます。」とババカン・シリワンギの保護のために奮闘してきたすべての人々に感謝の意を表すとともに「発展とより良い文明の方向に常に関わり続けましょう。なぜならこの国の発展は政府だけの任務ではなく、我々が共に取り組む任務だからです。」とすべてのコミュニティーに呼びかけた。
ババカン・シリワンギの総面積は3.2haで、周囲は2kmにわたる森林遊歩道に囲まれている。同地には、フィンチ、ハト、リス、蝶など約70種類の動植物が生息している。