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意外と知らない市制498年周年を迎えたジャカルタ特別州のはじまり

今年6月22日にジャカルタ市が市制498周年を迎えた。約500年前ジャカルタはどのように生まれたのだろうか。

現在のジャカルタの区域は、西暦5世紀のタルマネガラ王国時代には「Sunda Kelapa」として知られていた。Sunda Kelapa港はジャワ島北岸の貿易の中心地として発展。当時マラッカを支配していたポルトガル軍がSunda Kelapaを侵略し貿易要塞を建設する計画を立てたが、Demak-Cirebon王国のFatahillah王子はポルトガル軍を撃退しそれを阻止。1527年6月22日「Sunda Kelapa」を「偉大な勝利の町」を意味する「ジャカルタ」に改称した。以来6月22日はジャカルタの誕生日として人々に記憶された。

貿易港として成熟したジャカルタに1619年、オランダ東インド会社(VOC)が商館を設置し、地名を「バタビア」に改めた。運河や街区システムなどオランダの都市を模倣して設計されたバタビアは、後にオランダ領東インドの首都となり、様々な民族が働き生活する土地となった。1942年、日本占領下においてバタビアは「ジャカルタ特別市」に改称。1945年8月17日のインドネシア独立宣言後、ジャカルタという名称はそのままに独立国家の首都として新しい幕を開けた。