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様々な部族、人種、宗教の垣根を越えて皆で祝う神聖なる一日

西ジャワ州Subang県Tangkuban Perahu自然観光公園は、6月22日、非常に厳粛な雰囲気に包まれていた。様々な部族、人種、宗教の住民たちが一堂に会し、スンダ族に伝わる伝統行事「Ngertakeun Bumi Lamba」の一環として行われる神聖なる儀式「ngalung sesajen」に熱中していた。Sunda Nusantara Sabuanaの伝統に由来するこの儀式は、文化や信仰の垣根を越え、人々を一つに結びつける行事のひとつ。参加者はそれぞれ異なる背景を持ちながらも、宇宙を創造し生命を支えてくださった至高なる神への感謝の気持ちを表す、また山々を浄化するという共通の精神と目的で結ばれた。

同イベントには先住民だけでなく、様々な地域から訪れた観光客、文化活動家、そして宗教間交流の担い手たちも参加した。参加した人々は、互いを否定することなく多様性を尊重することによって、私たちがいかに地域に伝わる崇高な価値観を共有し共存できるかを体感した。Ngertakeun Bumi Lambaの儀式は、かけがえのない文化遺産であるとともに、人間と自然の調和の象徴でもある。この日行われた祭礼では、生命を与えてくれた自然への感謝のしるしとして、農産物などの供物が敬意を込めて捧げられた。