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時を超えて息づく創造の鼓動 「ポス・ブロック」の魅力

(c) travel.detik.com

ジャカルタ中心部に、歴史と若者文化が交差する注目のスポットがある。オランダ領東インド時代の郵便局を再生した「ポス・ブロック」だ。重厚な歴史建築が、いま新たな創造の拠点として生まれ変わっている。

この建物が建てられたのは1746年。洪水や疫病に悩まされていたコタ・トゥアに代わる行政中心地として整備されたウェルテフレーデン(後のニュー・バタヴィア)に、主要郵便局として設立された。戦争や独立、文化交流など、時代の節目を静かに見守ってきた存在である。

現在はPos IndonesiaとRuang Kreatif Posの協働により再活用され、ライブ音楽や展示、セミナー、多彩な飲食店が集まるクリエイティブ・ハブへと進化。特にZ世代の交流の場としてにぎわいを見せている。

ジミー・サプトロCEOが掲げる「クリエイティブ・プレイスメイキング」の理念のもと、歴史的建築を未来につなぐ試みはここから始まった。館内では「フィロソフィ・コピ」や「チャングー・ベイクハウス」が往時の意匠と調和し、「ヴィア・バタヴィア」ではクラシックなソーダが味わえる。

ポス・ブロックは、過去と現在を結ぶ架け橋。ジャカルタの歴史に、新たな鼓動を刻む創造の舞台なのである。