MNCグループ(1989年創立)
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時代のニーズにマッチング そのスピード感で他社を圧倒する新興財閥企業
MNCコーポレーションは1989年にハリー・タヌスディジョ氏によって設立され、新興財閥複合企業としてさまざまな分野のビジネスに携わっている。
創業者であるハリー氏は1965年にスラバヤに誕生、大学はカナダのオタワにあるカールトン大学に兄妹や従妹と共に進学し、商学士を取得。その後はオタワ大学で経営学修士を取得した。その後の1989年にスラバヤにて現在のMNCグループのスタートであるバクティ・インベスタマという証券会社を設立。当初は資本市場業務を行っていたが、その一年後に会社の拠点をジャカルタに移し事業を拡大。証券取引、証券仲介業、投資管理、証券引受業務、財務顧問、金融調査サービス、M&Aなどの業務を開始した。
その後MNC社は数回に渡る他企業の合併・買収を経て多国籍グループ企業として現在も拡大を続けている。MNC社の現在の事業はメディア・エンタメ業、金融サービス業、不動産業、宿泊業など多岐に渡る。
数ある事業の中でMNC社最大の核となっているビジネスはメディア・エンタメ業である。インドネシア国内の無料放送チャンネルの中で最も多くのシェアを占める4つのテレビ局を所有し、運営している。4社合わせての国内シェアは40%に上り、さらにさまざまな有料多チャンネル放送サービスの提供、ネットを介した動画配信サービスRCTI+の開設。世界でも人気のあるタレント発掘番組のインドネシア版の制作やテレビや映画の授与式の開催及び放送、アニメ制作などにも力を入れていて国民からの支持を得ている。
また、タレントマネジメントも行っており400人前後のアーティストが所属しているというインドネシア最大の芸能プロダクションでもある。日本のAKB48グループの海外姉妹グループであるJKT48もMNCグループの芸能プロダクションに所属している。
MNC社の傘下にある子会社はハリー氏の子供たちが代表を務めており、現在急拡大中のMNC社の将来はハリー氏の子供たちに委ねられている。