財務省とインドネシア銀行の支援融資事業計画(BLBI)タスクフォースが、第2代大統領スハルト氏の三男であるトミー・スハルト氏が所有するカラワンの工業団地120ヘクタールと産業用資産を押収したことが5日分かった。マフド調整相(政治・法務・治安担当)は「押収した土地は、トミー氏が国の公的融資制度を契約した際の担保であり、法的文書がある」と述べた。地元紙によると、押収された土地の評価額は6000億ルピア相当と見られている。
SNSには「マフド調整相!これからも頑張ってください」「借金は返して当たり前。インドネシアがもっと発展しますように」などと好意的な声が寄せられた。
BLBIは1998年のアジア通貨危機で、インドネシア銀行が国内銀行を支援融資する目的でつくられた事業計画。政府は、トミー氏を含む未返済の債務者22人に返済を求め、10月末に喚問していた。