街のいたる所で目にするインドネシアの伝統的なおやつは、学術研究も行われる程に、味も種類も歴史も多様。外国伝来のもの、現代風にアレンジされたものなどもあるが、すべてご存じだろうか。
クエ・アペはパンダンリーフを生地に使ったしっとりサクサクのクレープ。クエ・クレポンは内側に黒砂糖を入れ、外側にはココナッツをまぶした球形のお菓子。またクレポンの材料を小さな竹筒で成形し蒸し焼きにするとクエ・プトゥになる。クエ・パンチョンは米粉とココナッツで作る半月状の焼き菓子。日本でいう飴細工、グラリは見るだけでも楽しい。
ブブール・スムスムは、米粉とココナッツミルクのデザート粥。クエ・ランギはタピオカ粉とココナッツを使ったベタウィ発祥のワッフルのような焼き菓子。キャッサバを茹でて作るゲトゥク、タピオカ粉のお菓子クエ・セニルはどちらもカラフルなのが特徴。米粉の蒸し菓子ハルム・マニス、緑豆の餡を詰めた揚げ団子オンデ・オンデ、バナナの葉で包んだ餅ナガサリも定番だ。
甘くないおやつであれば、ジャカルタ周辺で人気のスパイシーなオムレツ、クラック・テロール、ソロ市発祥の卵と牛肉で作る、春巻きのようなソシス・ソロ、中部ジャワ州バニュマス発祥の大豆料理テンペ・メンドアン、インドネシア風春巻きルンピアなどがおすすめだ。