東ジャワ州マドゥラ島スメネップ県の東レグン村には、砂の上で就寝する習慣があり、人々はこの村を「砂マットレスの村」と呼ぶ。
村人たちは先祖代々、砂の上で就寝する習慣を守り続けてきた。当然それには理由がある。もともと彼らの家屋の床下には砂浜のように砂が敷き詰めてあり、普通のマットレスの上で寝るよりも砂の上の方が涼しくて快適との理由からこの習慣は始まったようだ。
村を訪れたDaengさんは「住民の家を訪れた際に、砂に触れましたが、きめ細かく柔らかい砂でした。ふるいにかけて細かい砂だけを敷き詰めているそうです。村から近くの海岸までは100m程。砂は海岸から運ばれてきたのではないでしょうか。砂の上で寝ることの危険性について村人に尋ねたところ、『子どもの頃からずっと砂の上に寝てきたが病気も事故もなかった』とのことで、むしろ村人たちは砂の上で寝ることには、様々な病気を遠ざける効果があると信じているようです。」と話す。
彼がSNS上に投稿した動画では、陶器のフロアタイルが敷かれた床の上に、レンガで作られたフレームがあり、その中に砂が敷き詰められた砂のベッドが家屋の中にあることがわかる。また屋根付きの屋外スペースにも砂のマットレスがあり、クッションやテレビもあることから家族団欒の場所であることがわかる。