ウブドのウォーターパレス(水の宮殿)こと、サラスワティ寺院(Pura Taman Kemuda Saraswati)は、緻密な計画に基づいて建設されたバリヒンドゥ教の寺院。この寺院は、ヒンドゥ教の学問・文学・芸術の女神、デヴィ・サラスワティに捧げられている。バリ語では「神聖な水の源を持つ寺院 (pura dengan sumber air suci)」と呼ばれている。
独特の建築様式や蓮の池といった建築美と、神聖な雰囲気を併せ持つこの寺院は、ヒンドゥ教徒だけでなく多くの観光客に愛されてきた。その起源は1946年にさかのぼる。1951年には建設が始まり、翌年に完成。サラスワティ寺院の美しさは多くの国の指導者も引き寄せてきた。そのなかにはインドネシアのスカルノ初代大統領、インドのラージェーンドラ・プラサード初代大統領も含まれる。
入り口の割れ門(チャンディ・ブンタル)をくぐって寺院の奥に進むと、休息場がある。休息場を通り抜けると、寺院に通じる美しい橋が見えてくる。噴水と大きな蓮池に囲まれた橋を渡ると繊細な彫刻が施された寺院の正面門(コリ・アグン)に辿り着く。美しい正面門の前に置かれた、バリの伝統的な金色の彫刻が施された木製の椅子は、写真撮影用に用意されているものなので利用してみて。