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ご存知ですか?バリ島のケチャックダンスの歴史と意味と独自性

(c) detik.com

教育文化省の公式ウェブサイトによると、バリ島のユニークな伝統芸術のひとつケチャックダンスは、バリ島の憑依舞踊サンヒャン・ドゥダリに影響を受けており、バリ島出身のダンサー、ワヤン・リンバク氏とドイツ出身の画家ウォルター・シュピース氏によって1930年代に初めて制作、上演された。以来ワヤン・リンバク氏は、バリダンサーのグループとともにこのダンスを舞台芸術作品として世界中に広めてきた。

ケチャックダンスは、数十人の男性が一同に「ケチャ、ケチャ、ケチャ、ケチャ」と唱えながら輪を作って踊り、古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」の物語に秘められた道徳的なメッセージを観客に伝える舞台芸術作品である。主人公ラーマーヤナの壮大な物語が描かれており、ラーマーヤナが、彼の最愛の妻であり女神の娘であるシータ姫を取り戻すべく、魔王ラワナと戦う場面で、猿の神様ハヌマーンがラーマを助けるシーン等が特に有名だ。

ラーマーヤナの物語は、勧善懲悪の物語。善の象徴であるラーマの勝利は、最終的には善が必ず悪を倒すというメッセージと希望を観客に与えてきた。頭上で手を動かす動きは燃える炎を表すなど、ダンサーの動きひとつひとつには大切な意味がある。またケチャックダンスは悪霊を追い払い、病気を治す儀式のひとつとしても敬われてきた。